タマゴ茸

森はゆたか。
自宅から車で7分程の林。
2019年7月20日に有賀峠にて採取したタマゴ茸です。海抜1000mの朝日の当たる赤松の根元廻りの昨年と同じ場所に発生しました。真っ白な幼菌の発生を見つけ1週間の間、毎朝成長を見に出かけました。まるで白無垢の打掛に似て純粋で混じりけの無い白さです。黒っぽい木の葉や土の中からどのようにしてこの白さを生成してくるのでしょうか。白い幼菌を破りオレンジ色の笠が顔を出す姿も印象的です。その生育は早く凡そ1週間で朽ちてしまうのですが、その間の成長は生き生きして生命感に満ち観るものに生命の歓びを伝えます。1年近く地中でじっといっときの発芽の機会を窺がって、地温と湿度、光の条件が揃うと発生するのです。
笠が赤オレンジ色なので毒きのこのようにも見えますが、極めて美味で食感のキレが素晴らしいキノコです。夏から秋にかけての発生です。
水に日本酒、白だし、だし醤油少々、塩少々の吸い物でいただきます。
笠のオレンジ色が水に溶け出し出汁汁もオレンジに染まり、知らないと食べられるか不安になりますが、松茸採取の前に食べられる夏きのこで一度食すると忘れられません。
来年もお会いしましょう。たまご茸ちゃん。

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