この春は惨い。砲弾が地面に突き刺さり寝ているものを目覚めさせる。瓦礫の中に小さな命を閉じ込める。この春は惨い。
2017年の同国のタレント番組で5歳のベロニカちゃんは歌った。
「星が光ったのではなく、大地に花が咲いたの。あふれた草は絹となり朝を迎える。春の風が三つ編みを解き妖精が花に宿る。願いなんて青草で、綺麗に咲くのは命だけ。お帰り春よ、命の春よ、みんなの春よ。お帰り春よ、命の春よ、みんなの春よ。」
「お帰り春よ、みどりの春よ、みんなの春よ。」に一部変えたい想いに駆られたる。
我が国にも、春の到来を歓ぶ名歌がある。志貴皇子の歓びの御歌一首
石ばしる 垂水の上の さ蕨の 萌え出づる春に なりにけるかも 8-1418