こんにちは。
リリースページには新作公開のほかデザインの生い立ちや過程への様々な体験、折々の歳時記も掲載致しますのでお読み頂ければ幸甚です。
第1回目の掲載は2014年12月6日に松本市の深志教育会館で開催した
「J.S.BACH 古楽によるヴァイオリン協奏曲演奏会」
の内容です。作品集の中の文面のようにBWV.1052番の曲に衝撃を受けいつかは生演奏をこじんまりしたホールで聴いておきたい、との思いから主催した演奏会で、全楽器とも古楽器を使われ、バロックヴァイオリンのソリストに桐山建志氏を迎え、同ヴァイオリニストに大西律子氏、鍋谷里香氏、平波智映氏、ヴィオラに前澤希代子氏、チェロに西澤央子氏、コントラバスに西澤誠治氏、チェンバロに廣澤麻美氏の奏者によりBWV.1041,1042,1043,1052番の4楽曲を演奏して頂けました。この演奏でBACHへの敬意を私なりの方法で果たすことになっていればとの思いがあります。(どうすればこんな名曲が生み出されるのだろうか。一つだけでよいので自身も名品を創らせてもらえないだろうか。この欲求は現在もずっと継続しています。)
万葉時計様式への転換もBWV.1052の衝撃的印象が動機になっています。
欧州ブランドのデザインは誠に素晴らしく、それを真似したりアレンジしたくなる衝動に駆られることはムリもありませんが、遅かれ早かれ高価な本物に淘汰されます。エセなものには理念がありませんし、目に見えないので真似できにくい。今でこそ西岡常一氏の「図面を読め、見てはならぬ。」の企図を理解しますが、若人には相当に難しい。
そんな訳で万葉時計とは直接関連のないと思われる楽曲でさえ物事の強烈な動機に繋がる体験を記しました。