諏訪 後山産松茸

諏訪市の後山(うしろやま)地区の松茸山のオーナーである関さんから声掛けされて松茸山の整備を真夏から行いました。1300mの海抜とはいえ真夏の下草刈り作業では玉の汗を掻きますが、秋のきのこ発生を思い浮かべると疲労も忘れがちになります。

日照を5割程度にするための間伐とその除去、まくりまでが一連作業です。 この作業をしたといってもその年に発生するのではなく3年後からと言われます。

松茸は菌根菌のきのこで赤松の根から養分を取り成長します。そのためシロと言われる場所にしか発生しません。シロを少しずつ広げるためにも夏の小まめな作業を欠かせません。

松茸は腐葉土が厚すぎますと雑菌の繁殖が勝り発生しにくいので熊手を使って余分な落ち葉を掻き下ろす必要があり全てが手作業となります。松茸は綺麗好きなのです。

2019年は9月13日に初物を収穫し幸先良く思われたのですが、その後のカラカラ天気で雨が極度に不足し大凶作の年となってしまいました。昨年の豊作の十分の一以下と思われます。

作業が報われない残念な年ですが、自然の天候には手も足も出せません。こんな体験からも台風や地震同様に人間の無力さを覚えます。(松茸山の上だけで良いので雨を降らせたい、と念じたところで儚い願望に過ぎません。)

シロまでは里から車でわずか30分の距離ですので、山は思う以上に豊かで恵みが溢れています。林内でアカヤマドリ、コムソウ、ウシカワ、を採取し美味しく頂きました。それぞれ味も異なります。

次回には味と香りが一級品の後山産松茸を少しだけ使った美味しい松茸茶づけをご紹介いたします。

松茸豊作年ですと一定量であれば関さんから販売頂けるものと思います。 その折にはご案内いたします。

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